平和

夕暮れ時、家に帰る途中であろう親子を見かけた。 手を繋いで、親子で何か口ずさみながら歩いている。 暖かい季節だからか、陽が長くなったからか、何とも日本らしい微笑ましい日常のひとこまに見えた。 この「日本らしい」という部分には今まで、当たり前の…

出張デビュー

入社して、およそ3週間が経過した。 まだまだ、覚えることばかりで、役にもたっていない。 そんな、私に上司との出張同行という任務がはやくも回ってきた。 名刺交換、メモ、身だしなみ、そんなところだろうか。 いやぁ、もうひとつミッションがあった。 運…

爽やかな朝

昨日の大雨とは大きく異なり、初夏をも思わせる光が木々に降り注いでいる。 いつもは、また仕事の朝かなんと思いつつバスに揺られているのだが… これだけ天気が良さそうだと気が乗らない出勤にも力を分けて貰えるんではないかと思ってしまう。 今日は少し暑…

赤ちゃんマジック

つかつかと、人をかき分け、優先座席を勝ち取ったおじさんはいつの間にか立ち上がって赤ちゃんのいる席の前にいた。 そして、にっこりと赤ちゃんに向かって微笑んでいた。 当の赤ちゃんはおじさんにも目もくれず、電車に揺られていた。 先程まで無愛想に見え…

いつの間にやら社会人

すんなりとタイトルは思い浮かぶのだが、中々本文が決まらない。 この事については新社会人が書きまくっている鉄板のネタであることは重々承知である。 いやはや、新年度も一週間と少し過ぎて、朝の時間にも春休みを終えた高校生や中学生も見られるようにな…

第2章:治らない胃痛

旅行初日のマッキー味のクッキーを食べて、不調になった以外に体はいたって元気だった。 そう食欲を除いて… ヨーロッパの食事が合わないとか嫌いとかそういったものを抜きにしても、胃が食べ物を拒否していたのだ。 食べるとまた吐くのではないか、吐きたく…

プロローグ:トイレジャック

その時、彼はトイレで蹲っていた。 遡ること約1~2時間前… 遅めの晩御飯の前に軽食を挟むため買ったお菓子。 日本のそれとは全く異なる風味がする危険なものも数多く存在する。 彼の友人である太郎(仮名)が買ったお菓子はまるで、マッキー(油性の太ペン)の臭…

旅情気分に浸りつつも…

旅行とは、普段の生活と全く違う「非日常」を味わえる数少ない出来事である。 旅行先には私たちの考えていたシナリオ、スケジュール通りに進むこともあれば、中々そうもいかないこともある。 またその日程の間、仲間と時間を共にするのだが、一人になりたい…

サボり癖と催促

いよいよ、はてなブログから何か書きませんかと催促のメールが来た。 書きたいアンテナが、錆び付いてきて書けなくなってきているところに追い討ちである。 さあて、何書こうか… 観に行った映画の話、ウイイレの話、旅行の話などなど書くことはなかなかあり…

枕は必要ですか

あなたはmy枕がないと寝付けませんか? それとも取り敢えず枕がないと寝られないですか? 私は枕を気にせずどこでも寝ることができる。 むしろ枕がある方が邪魔で寝られない。 体にはあまり良くないらしいが… 今日の話は「枕」ではなく、話の「まくら」であ…

あの日から…

阪神淡路大震災から22年の月日が経過した。 私は辛うじて阪神淡路大震災を経験しているが、覚えていない。 何せ生後半年の出来事だったから、当時の事は小学生や、中学生の時に沢山伝え聞いた。 その出来事を伝え聞いた頃は、正直に言うとこの震災から何を忘…

様々な思いと人と用事を乗せて

久しぶりに大学のある滋賀まで電車に乗った。 同じゼミで学んだ友とご飯を食べた。 皆、ばらばらの道を進むからこそ今のうちに会っておきたかった。 恐らく次に会うのは卒業式であろう。 電車内は不思議な空間だ。 就職活動してるときは大変利用していて、行…

専業主夫の1日

去年の11月から続いた年賀はがきのアルバイトも、今月の3日に終わりを向かえて、 またいつものように家でのんびりなんて日々を過ごしている。 ニート?フリーター?…いやいや卒業を控えた大学生ですよ。 そんなこんなでまた新たな短期バイトを探しているなか…

外からの目と内からの目

訪日外国人の目的に着いていくテレビ番組はここ数年で有名になった。 彼らが日本に来てしたいことを通じて、自国の文化や伝統を日本人が再認識したり、初めて知ることがたまにある。 大晦日やお正月もそんな伝統的な文化のひとつかもしれない。 凧揚げや羽子…

フィクションの注釈と一年の計

明けましておめでとうございます。 2017年最初に書きたいことは… ドラマや小説、映画やアニメに至るまで日における創作物の大半には以下のような注釈が付いて回ることが多い。 「この物語はフィクションであり、実際の人物や組織・団体、名称が出てくる場合…

2016年の振り返り

今年はどんな一年だっただろうか? 日本全体では波の激しい一年のような気がする。 熊本の震災や大規模な火災、そして巨大な陥没事故など「災い」といったことも多かった。 他にもオリンピックで劇的な試合でのメダル獲得があったり、マイナス金利の導入があ…

近視と遠視のものの見方

遠くが見えないのが 近視だっけ、遠視だっけ。 あと、老眼は近くが見えないから 遠視だっけ、近視だっけ、 因みに近視は近くが見える、即ち遠くが見えない。 遠視はその対となるので、近くが見えない。 …ただ、今日の話は目の見え方の話ではない。 時間軸、…

年末年始という宴

どこもかしこも人だらけ。 この日のために財布の紐をしっかり絞めて、 クリスマスにはケーキやプレゼントを買い、 歳末セールで掘り出し物をゲットして、 お正月にはデパートで買ったおせちを食べ、 初売りではもらったお年玉でセールの欲しいものに狙いを定…

お金の使い方

街を歩いていると年末らしさが肌身に感じられる。 忙しいそうに足早に歩く人々や、クリスマスツリー、セールなど様々なものから年の瀬は漂ってくる。 因みに本日15日、給料日という方や年金受けとりの日という方もいて、少し地元の町も活気づいている。 皆待…

きっかけ

私は声に出せないもどかしさを残すために、ノートに綴る事にした。 自分にとって日々の出来事で感じたこと、思い浮かんだことを書き連ねるために始めたのだった。 でも、月日が流れて書かなくなることが増えて、そのノートが就活のメモ帳のような役割になっ…

ご旅行は計画的に!

よく消費者ローンのCMなどの最後に書かれている文言に似ているが、今回の話はローンとは関係ない。 私は物事や日程を計画立てて行うことが苦手だ。何かと先延ばしにしてギリギリまでやらない。 その最たる例が夏休みの宿題だ。皆さんもこの1ヶ月から40日ごろ…

ポイステーション

無意識って、少し怖い。 例えばゴミのポイ捨てや空き缶などのポイ置き。 これらを「よしっ、ポイ捨てしてやろう」と思って捨てる人はあまりいない。 ちょっと煩わしいなとか、置いてもバレないからいいかなとか思って捨てちゃうところから始まるのかもしれな…

目の前で行ってしまったぁ

そんな経験、あると思う。 例えば、バス、電車などが主なものだろう。 今回のタイトルはあるお爺さんの嘆きともとれる呟きである。 案の定お爺さんの目の前でバスは行ってしまったのだ。 そこで立ちすくみながら「意地悪やなぁ~」という次にでた言葉も私は…

歳末への一コマ

いつの間にかあちらこちらで年末を感じさせるツリーやらお歳暮の販売やら、喪中のはがきやらが目につく機会が増えた。 そんな私も年末どころか新年の挨拶となる年賀はがきの販売というアルバイトをやっていて、そこで様々な人とはがきを売りさばいている。 …

安定という幻想

新聞の見出しでも学生の話でも「安定」した会社に入りたいとか、公務員になったら「安定」してるからいいよねといったことをよく見聞きした。 …「安定」とは何ぞや?! 会社が潰れないこと? 給料が一定してもらえること? 休みが十分にあること? 異動や転…

何かしらの変化

就活も何とか終わり、ごろごろと実家に居ることが増えた。 家族からの「アルバイトでもしたら」というような痛い視線に耐えながら残りの猶予期間を過ごしている。 およそ卒業式以来に高校の同窓生と会い、皆それぞれ学生の時間を過ごし変わってきたのかと思…