周りを見渡すと、サラリーマン、サラリーマン、サラリーマン。
あちこちに今日も仕事を終えて家路へ急ぐ?
サラリーマンが電車に溢れていた。
戦いを終えた男たちからは
何とも言えぬ臭いを解き放っていた。
そこここから、漂う男たちの汗、脂汗、皮脂の臭い。
あれ、電車ってこんなに臭かったっけ。
朝に乗ったときはこんなに臭くなかったはずなのに。
他人のふり見て我がふり直せとはよく言ったものだ。
私も汗をかいているではないか。
脇から、頭から、足から、
そこら中から汗が気づかぬうちに滲み出ていた。
あー、臭いのは何もサラリーマンの男たちだけではなく、私も含まれているのか。
ストップ・ザ・男臭。
なーんて。
でも、臭いものは臭い。
気を付けよう。