とある帰り道、晩ごはんを食べに入ったラーメン屋で、こんな会話を耳にした。
「Aくんはな、優しいとか、かっこいいとか、足速いとか、皆からそれぞれ言われてるのに、僕はな、明るい、楽しい、明るい、明るい、楽しい。おんなじことばっかり言われるねん。ぐすん」
恐らく、児童のいいところを言い合う時間だったのだろう。
その子にとっては、自身に取り柄の少ないと周りから見られているのではないかと思ったと考えられる。
隣でそれを聞いていた母親は少年を宥めるというか誉めるような口調でこう言った。
「めっちゃええやん。そんな楽しいとか明るいとか言われて。明るく楽しい人生送れてるってことやん。そんな幸せな人生なんてそうそうないよ!」
なんと、率直な言葉、かつ明朗な口調で子供の不安を一蹴する母親なんだろうと思ってしまった。
子供だけでなく、今の世の中の雰囲気としても、周りの目を気にして生活せざるを得ない空気がどんよりと漂っている気がする。
子供は敏感だから、余計に気にしてしまうのかもしれない。
ただ、人と同じように迎合してしまうと流れに乗るようで容易に思えるかもしれないが、周りにも無意識的に同調圧力をかけてしまうかもしれない。
同じ方が楽だと、多様性が受け入れられなくなってしまう。
極端な話へ脱線してしまったが、今日の出来事から隣のお母さんの考えの転換が鮮烈だなと感心してしまった話だった。
明るく楽しい人生目指して、明日もがんばろ‼