6時50分の女神

あなたは通勤に楽しみはあるか?

人がぎゅうぎゅうに詰め込まれた電車にゆられて、勤務地まで向かっていく。

 

苦痛でしかない、通勤に私には少しだけ楽しみがある。

 

それは大体同じバスに乗ってくる女性だ。

 

あまり顔をよく見ていないのだが、ショートの髪で凛としてバスに乗っている。

 

その、何とも言えない雰囲気に私は魅力を感じて、唯一とも言える楽しみな時間である。

 

 

ただ、先日彼女の薬指に光るものを認めて、少しだけ心に穴が空いてしまったような気がした。

 

はぁ…

 

この会社と家を往復する生活が続くと出会いも何もないのではないかと思ってしまう、休日の1日だった。