平和

夕暮れ時、家に帰る途中であろう親子を見かけた。

 

手を繋いで、親子で何か口ずさみながら歩いている。

 

暖かい季節だからか、陽が長くなったからか、何とも日本らしい微笑ましい日常のひとこまに見えた。

 

この「日本らしい」という部分には今まで、当たり前のように紡がれてきた平和が含まれていると思う。

 

不穏なニュースや不愉快な挑発や威嚇によって、今まで生活に息づいていた平和がどこかへいってしまうのではないかと不覚にも思ってしまった。

 

実際、起こる確率はかなり低いだろうが、その可能性がゼロではないのが何とも言えない。

 

そんなことが杞憂に終わればいいなぁと思いつつ、日常レベルではそこまで脅威は迫っていないというギャップの激しさというか、日本人の平和ボケさというか。

 

差し迫った恐怖はないものの、何か起こった際に冷静な判断、行動が取れるかと言われれば中々難しいことだろう。

 

頭の片隅にでも、この平和は当たり前ではなく、ありがたいことだと感謝しつつ、行動も考えておきたい。